赤ちゃんの寝ぐずりが止まらないときの対処法(体験談)

今回は、赤ちゃんの寝ぐずりが止まらないときの対処法について、実体験ベースでお答えします。

●今回の相談
生後2ヶ月経ってから赤ちゃんのミルクの飲みが悪くなりました。夜に飲みながら眠ることもほとんどなくなって、顔をこすりながら泣いてしまいます。

日中ならいくらでも泣いてくれてもいいのですが、夜になるとさらに泣いてしまうため、近所迷惑を気にしてしまいます。早く泣きやませようと焦ってしまいます。

ミルクの代わりに、母乳を与えて落ち着かせようと試すのですが、泣いてしまって赤ちゃんはそれどころじゃないみたいです。

こんな夜は「赤ちゃんは泣くのが仕事」と割り切って、自然に泣き止むまで泣かせておいても良いものでしょうか?それとも、寝ぐずりをとめる何か良い方法はありますか?(生後2ヶ月、19歳、りんごちゃん)

体験談1:我が家に語り継がれている「入眠儀式」のやり方


カナミ(1984年生まれ/子供3人/図書館司書)です。お気持ち、とてもよくわかります。うちの長女も寝ぐずりがひどくて、お腹もいっぱいなはず、おむつも替えたはずなのに、いつまでもぐずぐずと泣いてなかなか寝付けない子でした。

最初は「赤ちゃんはそういうもの」と割り切っていたのですが、毎日夜の寝ぐずりがひどくて、寝かしつけに2時間以上かかるようになりました。さすがに疲れてしまって、「何かいい方法はないかな……」と悩んでいました。

そんなときに対策として取り入れたのが、「入眠儀式」でした。入眠儀式とは、赤ちゃんに「この儀式をしたから、もう寝る時間だよ~」と伝える眠る前の決まった儀式のことです。

「儀式」……と言うと堅苦しく聞こえますが、私の入眠儀式は部屋を暗くして、決まった曲を聴かせて、添い寝で肩をトントンと撫でるだけでした。もちろん、最初は嫌がってさらに泣いたりもしましたが、色々な曲を聞かせているうちに、長女がピタッと泣き止むお気に入りの曲(CD)が見つかりました。

それが「ディズニーのリラクゼーションミュージック スウィート・メロディ ~ホール・ニュー・ワールド~」(長っ)というCDです。

ディズニーのリラクゼーションミュージック スウィート・メロディ ~ホール・ニュー・ワールド~


↑リラクゼーションCDなだけあって、寝付けない夜は聞くだけでも心地がよいです!

それからはどんなに泣いていても、「ディズニーのリラクゼーションミュージック」を聞くと泣きやんで、じっと曲に聞き入って、次第にウトウトして……という感じで、スムーズに眠るようになりました。

実は、この習慣は次女、長男が生まれた今でも続いています。今は長女が自らCDを再生して、「ディズニー流れたから寝るよ~!」と、下の子に声をかけるまでになっています。「あのとき入眠儀式を取り入れてよかったなぁ……」としみじみ感じています。

入眠儀式は音楽を聞くだけではなくて、「お気に入りのハンカチを握らせる」「毎日同じ絵本を読む」も効果的なようです。ですので、ぜひ何か決まった「入眠儀式」を取り入れてみてください。

体験談2:寝ぐずりの原因が原因が便秘だったうちの子は、浣腸で解決


ちゃみっこ(1976年生まれ/子供3人/調理師)です。赤ちゃんの夜中の寝ぐずり、つらいですよね。うちも3人目の子がしばらく泣いてからじゃないと寝てくれない子だったので、気持ちはよくわかります。夜にギャン泣きされちゃうと、「近所に迷惑になってしまう……」と心配でした。

うちの子の場合は10分くらい泣くと気が済んで、おっぱいをしゃぶって寝る感じでしたので、泣き止まないときは諦めて泣かせていました。相談者様のお話ですと、「生後2ヶ月くらいからミルクの飲みが悪くなった」とのことですが、もしかしたら、便秘が原因ではないかなと感じました。うんちは毎日出ていますか?

うちも3人目が生後2ヶ月のときに便秘になってしまって、おっぱいをあまり飲んでくれなくなったことがあります。ネットで同じような事例がいないか調べたら、生後2ヶ月くらいに便秘になる子はけっこう多いようです。

出ないときは5日くらい溜まってしまって、浣腸で出すことを繰り返していました。でも、浣腸でうんちが出ると、すっきりするのかおっぱいも飲んでくれたし、すんなり寝るようになってくれました。

浣腸ばかりしていてくせになったら怖いとも思って、病院で相談しましたが、「一時的に使う分には問題ないです。むしろ、うんちが溜まるのが当たり前になってしまうほうが問題なので、2日溜まったら浣腸を使ってください」との答えでした。

浣腸のほかにもお腹マッサージが良いとのことでしたので、いつもお腹をさすってあげました。ぐずる原因に消化不良や腹痛などもあるようなので、便秘じゃなくてもお腹をさすってあげるのはいいと思います。

排便の悩みが解消すれば、寝ぐずりも少し良くなるかもしれないので、便秘のようでしたら浣腸も試してみることをオススメします。

体験談3:寝ぐずりを予防するために昼間に散歩をしてみて


ヨカっち(1976年生まれ/子供4人/自宅出産)です。夜中に泣いてしまうと、ママとしては周りが気になりますよね。ウチの子も、実家など初めて泊まる場所では泣くことがありました。

「ギャーッ!ギャーッ!」と、とんでもない大音量で泣くので、2階に寝ていた義母が何事かと心配して降りてきたほどです。身内だったから説明できましたが、ご近所だとそうはいかないですよね。

夜泣きをされてしまったら、私はもう「やれることは全部やる」という対処法でした。「おっぱい」→「抱っこしてあやす」→「オムツを替える」→「抱っこして家の中を散歩」→「またおっぱい」……という感じで、何のひねりもなくて(笑)自分もウトウトしながら落ち着くのを待っていました。

寝ぐずりは、「赤ちゃんが何か不安を感じているのかも」と思って、ひたすら安心させてあげようとしていました。

もうひとつ予防法として、夜泣きの翌日には昼間に赤ちゃんを外へ連れ出すようにしていました。具体的には、ベビーカーに乗せて小1時間散歩しました。

誰でも昼間によく活動すると夜よく眠れると思うのですが、私はねんねの赤ちゃんでも当てはまると感じました。お散歩中、ウチの子はベビーカーの中でつぶらな目をぱっちり開けて、周りの景色を興味深そうに見ていました。

これだけでも、その日の夜はスヤスヤ眠ってくれましたよ。特に、下の子になると、日中どうしても上の子の都合でハードに振り回されるので、こっちが努力するまでもなく夜はコトンと寝ていました。

1人目を育てていたときは、一晩でも寝ぐずりされると、「今晩もそうなのかなぁ」と夜が来るのが毎日不安でした。よく眠れなくて、ママも疲れていると思います。ですが、そんな日こそ外に出てみてください。親子とも気持ちがリフレッシュして、昼夜のメリハリができると思いますよ。

体験談4:抱っこ紐の前抱きでウロウロ、ユラユラしてあげる


なな(1989年生まれ/子供2人/元婦人科看護師)です。泣いてしまうと、近所迷惑を気にするのはよくわかります。うちの息子もなかなか寝てくれなくて、寝ぐずりがすごかったです。

おっぱいをあげようとしても拒否されて、余計ひどく泣かれたりしました。私はとても神経質なので、ちょっとでも泣き始めると焦っていました。よくイライラもしました。

そんな私の寝ぐずり対処法は、「泣き止まなそう」と判断したら、抱っこ紐の前抱きをすぐにして、家の中をウロウロして落ち着かせる方法です。抱っこ紐を使うと、普通に抱っこをするよりも楽だし、ちょっと長丁場になってもがんばれます。

落ち着いたら、立ち止まってひたすらユラユラしていると眠ってくれました。ただ、ここですぐに布団に連れて行ってしまうと、すぐに起きてしまって寝ぐずりが始まります。なので、「寝たな~」と思っても、そこから5~10分くらいユラユラして、しっかり寝てから布団に寝かすのがポイントです。

結局、うちの息子の場合は抱っこが一番おとなしくなりました。大変ではありますが、私は抱っこをおすすめします。もちろん、抱っこ紐に乗せる前に、オムツ替え、おっぱいがいらないかの確認はしてくださいね。

体験談5:ネムリラとおしゃぶり、そしてお母さん自身が安心すること


まこ(1984年生まれ/子供2人&元看護師)です。赤ちゃんの寝ぐずりは、お母さんにとってつらいものですよね。我が家の子育てモットーは「頼れるものはとことん頼る!」なので、寝ぐずりについては以下の2つを利用しています。

1.電動スリング「ネムリラ」を使う

まず初めは、赤ちゃん用品のレンタル会社である「ナイスベビー」にて半年間レンタルした、コンビの「ネムリラ」です。

ネムリラはいわゆる「電動スリング」と呼ばれるものです。ミルク後にげっぷをさせたらネムリラに乗せて、電源をONにすれば、自動的に抱っこしているような感覚で赤ちゃんを揺らしてくれます。その気持ちのよい揺れで赤ちゃんが安心して、スムーズに寝入ってくれる優れものです。

でも、このネムリラ、赤ちゃんによっては効果テキメンの子と、そうでない子がはっきり分かれます。我が家の場合は、上の子は効果テキメンでとても重宝しましたが、下の子はほとんど効果が見られませんでした……。

購入するにはかなり高価なので、使用する場合はレンタルをおすすめします。

2.おしゃぶり「出っ歯になりにくい デンテイスター」を使う

次のオススメは、おしゃぶりです。我が家はチュチュベビーの「出っ歯になりにくい デンテイスター」を使っています。よく「おしゃぶりを使うと歯並びが悪くなる」とか言われていますが、おしゃぶりを生後すぐから使っている上の子の歯並びは、今のところ問題ありません。

下の子は今、生後8か月で毎晩のように夜泣きがありますが、おしゃぶりをすると再び寝入ってくれることが多くて、とても重宝しています。

以前、取材で寝かしつけのコツを専門家に伺う機会があったのですが、そのときのアドバイスが「まず親がリラックスすること」でした。寝ぐずりのとき、ついお母さん自身が「ご近所迷惑になっちゃう」「早く泣き止ませないと」と焦ってしまいますよね。「焦りは赤ちゃんにも伝わって、さらなるぐずりにつながる」のだそうです。

なので、お母さん自身がまず「これがあれば、寝ぐずりは治まるから大丈夫」と安心できるグッズを見つけて、寝ぐずりをしても落ち着いて対応することが一番大事です。お母さんが安心するためにも、おしゃぶりやネムリラを、ぜひ試してみてください!

体験談6:ひたすら抱っこする。ポイントは、焦らないこと


カッチ(1983年生まれ/子供1人/元看護師&韓国在住)です。生後間もない時期の寝ぐずりは本当に困ります。私は次の3つのことで寝かしつけていました。

1.寝るまでひたすら抱っこする

娘が寝るまで1時間でも2時間でもひたすら抱っこしていました。座ると泣くので立ってゆらゆら揺らしながらです。手首、足首、全身が痛くなりました。でも、この方法しかわからなかったのです。

2.抱っこ・声掛けしながらの母乳授乳

2ヵ月過ぎころから母乳授乳で寝かせるようにしたら、ぐずらずに寝るようになりました。ただ、それからずっと授乳や添い乳で寝る癖がついてしまったので、2歳半の断乳まで「寝かしつけには、授乳か添い乳をし続けなければならない」という副作用が起こりました。

赤ちゃんは、お腹の中にいたのに急に広い世界に出て、ものすごく不安らしいです。今までは、一番近くにお母さんを感じていたのに、外の世界に出てお母さんが見当たらないとそれはそれは不安だと思います。赤ちゃんはまだ視力も弱いです。

「ママはここにいるよ」と遠くから声をかけても、近くにいて声が聞こえないとお母さんを感じられないのだと思います。なので、私は状況が許すだけ抱っこして、声をかけた上で、欲しがるだけ母乳授乳をしていました。

3.便秘気味ならマッサージ

母乳の飲みが悪いときにまず疑ったのは便秘でした。生後2ヵ月ころからは「生理的便秘」が起こる時期に入ります。

「ガスが溜まっていないかな?」「ゲップはちゃんと出せているかな?」「うんちは最後いつしたかな?」と、確認してあげました。娘の排便パターンよりも出ていないようなら手でマッサージをしてあげるようにしました。

以上のことをやりながら、100日過ぎるころには、理由もなく泣くことはなくなりました。昼寝の時間も伸びて、一緒にお昼寝ができるようになりましたし、泣いている理由がわかるので解決してあげるのも楽になりました。

私の友人の中には、寝ない赤ちゃんをチャイルドシートに乗せてドライブしながら寝かせたり、家の中でベビーカーに乗せて揺らし続けた人もいます。良い解決策とは思いませんが、試行錯誤しているママはたくさんいるんだなと思いました。

赤ちゃんは、お母さんが怒っていたり、焦っているのを敏感に感じるといいます。なので、泣いているときほど「な~に、泣いてるのよ~♪」「ママに抱っこしてほしいの~?」と、余裕ぶりながら抱っこしてみてください。そうすると自分の気持ちも落ち着きますよ。

体験談7:長男と三男の寝ぐずり対処の違いは「心の余裕」にあった


もこママ(1984年生まれ/子供4人&双子出産)です。お母さん、お疲れさまです。寝ぐずりでお母さんも寝れないし、赤ちゃんが泣くのも良くわからないし、泣き声で近所迷惑まで気にして疲れますよね。うちは長男と三男が寝ぐずりがひどいタイプでした。

長男のときは「なんとか泣き止ませないと!」と思って、ひたすら抱っこであやしたり、ハイローチェアで揺らしてみたり、音楽を聞かせてみたり……。でも、何をしてもダメでした。5ヶ月ごろには寝ぐずりは自然と落ち着きましたが、その間の記憶がないくらいとにかく疲弊する毎日でした。

三男もなかなか寝つけずにぐずぐずでしたが、3人目の余裕からか、「赤ちゃんの時間の流れに任せよう」と思えて、夜泣いていても「寝れないなら一緒に起きていようかー」と、無理に泣き止ませたり、寝かせようとしないで、テレビを見たりして過ごしていました。

もちろん、その間も抱っこして「今は泣きたい気分なんやねー」とか「泣きたいだけ泣いたら良いよー」と、話し掛けながら赤ちゃんに付き合っていました。すると、すぐには泣き止みませんが、そのうち落ち着いて寝てくれていました。

正直、寝ぐずりをすぐに止める効果的な方法は今でもわかりません。でも、「お母さんの焦りや不安が赤ちゃんに伝わる」と良く聞きますし、お母さんの心の余裕も大切かなと思いました。

一点、「ミルクの飲みが悪くなった」とのことで、それが気になりました。例えば、便秘が続いていたり、げっぷがうまくできなくておなかが張って苦しいなど、他にも何か原因があるのかもしれません。ミルクの飲みが赤ちゃんの健康バロメーターのひとつなので、受診してみるのも良いかもしれません。

「心に余裕を持って赤ちゃんに付き合って」と言われても、難しいかもしれません。赤ちゃんは昼夜もわからないし、眠くても寝にくかったり、とにかくぐずぐず……でも、今はそういう時期なのです。「赤ちゃんは泣くもの」「わけもわからずに泣く時期もある」と割り切って接すると、心に余裕が出ると思います。

体験談8:暗闇でのスマホは厳禁!ご近所への夫の挨拶は有効


むつみ(1982年生まれ/子供1人/認定産後ドゥーラ)です。息子が生後2ヶ月のころ、私はまだ実家に里帰り中でした。実家は田舎の一軒家で、隣の家とも離れているので、近所迷惑を気にしたことはありませんでした。ですが、家族が寝不足になるんじゃないかと気をつかっていました。

息子も寝ぐずりでパニックになると、りんごちゃんのお子さんと同じように母乳を全力で拒否していました。そんな時はお気に入りのスリングや毛布などでふんわり包んで、まずは落ち着かせるようにしていました。

一度、夫がYouTubeでオルゴール音を聴かせようとしたのですが、暗闇の中でスマホが光ったことに驚いてさらにギャン泣きしてしまって、完全に逆効果でした。夫は良かれと思ってやったんでしょうが、息子が泣き止むどころか私の怒りを買うはめに(笑)

それ以来、我が家では寝かしつけにスマホは厳禁!代わりに私が鼻歌で子守唄を歌うようにすると、効果がありました。赤ちゃんはお母さんの焦りを敏感に察するので、まずはお母さんがゆったりした気持ちで接することが大切だと感じました。

とはいえ、夜は自分の気力・体力も消耗している時間帯なので、つらいですよね。私も自宅に戻った4ヶ月以降はやっぱり同じようにご近所へ気をつかっていたので、気が休まりませんでした。

そこでご近所対策として、夫が近所の人に会った時には、赤ちゃんの泣き声について一言お詫びを入れてもらいました。「ちょっといま夜泣きが多くて、ご迷惑をおかけしてすみません」という程度のご挨拶でしたが、一言気持ちを伝えるだけでも、近所の人は「それじゃ仕方がないかな」と思ってくれたみたいです。

もちろん、私が会った時もご挨拶をしていましたが、自分だけが責任を感じて頑張るのではなくて、夫にも一役買ってもらうのがおすすめです。

体験談9:赤ちゃんにも使える「ドテラココナッツオイル」を使う


すずこママ(1980年生まれ/子供3人/元看護師&保健師)です。私も1人目を産んだ当時は、ぐずってなかなか寝てくれない我が子に悩まされた時期もありました。おまけに、産後しばらくはホルモンバランスの崩れに加えて毎日寝不足なので、自分自身も身体的、精神的につらかったです。

そんな経験もあって、2人目、3人目からは夜泣き対策に取り組みました。やったことは、スリングでの抱っこと、アロマオイルのディフューズ、ベビーマッサージです。中でも、アロマオイルは赤ちゃんにも安心して使える「ドテラココナッツオイル」を使っています

ドテラココナッツオイル
↑ドテラココナッツオイル

自分自身に余裕がなくなると、どうしてもイライラしたり、泣きたくなってしまったり気持ちが不安定になりますよね。そんなときにアロマオイルの香りは自分も癒してくれますし、赤ちゃんのぐずりや不眠にも最適でした。

スリングも横抱きにして軽くスクワットしたり、部屋をゆっくり歩きまわっていると5分程度で寝てくれますし、ベビーマッサージはお風呂上りの保湿をしながらやると夜にはぐっすり眠ってくれていました。

ただ、赤ちゃんが泣くにも必ず何かしらの「理由」があります。おむつやおっぱい、身体が熱い、寒い、かゆい、抱っこして欲しいなどなど、小さな頭でもいろんな感情や欲求をたくさん抱えています。

それらを満たしてあげることが最優先であって、すべてクリアしてもダメなときに、最後の対策として先ほど紹介したアロマを試してみるのがといいと思います。

慣れてくると、赤ちゃんの泣き方だけで「おっぱいかな?」「眠いときの泣き方だね~」とわかるようになりますよ。まだ喋れない3人目の育児中ですが、欲求がだいたいわかるので、育児も楽になりました。

体験談10:「そういう時期だから仕方がない」と割り切る姿勢でOK


はらだひな(1988年生まれ/子供2人/身内に助産師)です。私も長女が生後1ヶ月を過ぎてくらいから、夕方と夜中に泣いてました。おっぱいをあげても、オムツを替えても、抱っこしても、何をしても数十分泣く日が何日か続きました。

ちょうどその時はアパートの1階に住んでいたので、夜中に泣いてしまったときは「近所から苦情が来るんじゃないか」とヒヤヒヤしてました。

たまひよなどの育児雑誌やママ友からの情報だと、赤ちゃんが自分でもよくわからずに泣いてしまう「たそがれ泣き」だとか、生活リズムを赤ちゃん自身で調節しようとしているけど、上手にいかなくて泣いてしまうなどは、成長過程のひとつだそうです。

なので、私はできるだけ赤ちゃんの気持ちに寄り添ってあげて、無理のない程度に関わってあげれば良いと思いました。

おっぱいやオムツ、衣服の締め付け、室温、便秘、熱・・・考えられる泣く原因が無ければ、赤ちゃんに「大丈夫だよ」と抱っこしながら声をかけてあげて、不安な気持ちに寄り添うようにしました。

それでも泣き続けてどうしようもないときは、夕方ならドライブに連れて行って、夜中なら気分転換に違う部屋へ行って過ごしたり、いろいろ試行錯誤しました。でも、それでも「この方法なら絶対泣き止む!」ってことがなかったので、結論としては「やれることやって、それでも泣くのは仕方がないこと」と割り切るしかないと思いました。

生活リズムが整えば、よくわからない泣きも減りますし、これから成長していくと「原因のわからない泣き」なんてたくさんありますから(笑)、「成長の過程」だと割り切っていくしかないと思いました。

あと、近所からの苦情が心配なら、予め隣近所とかには「子供が夕方や夜中泣くことがあって、ご迷惑をお掛けします」など手紙や直接会って言っておくといいです。私はさらに菓子折りも用意して隣近所には挨拶しておいたおかげか、苦情は一切ありませんでした。

「赤ちゃんは泣くのが仕事」まさにその通りです。「そういう時期だから仕方がない」と思うようにしてなんとか乗り切ってください。

体験談11:赤ちゃんが気持ちよく感じる環境を3つ作った


ぴよママ(1987年生まれ/子供2人/保育教諭)です。焦ってしまう気持ちわかります。私も第一子の時は寝ぐずりに悩まされました。やっとの思いで寝せても、小さな物音や人の気配を感じるとすぐに起きては泣いて……を繰り返していました。泣き声も大きかったので、周りを気にして夜中に何度かドライブに連れて行ったこともあります。

私は「どうやったら泣き止むか」ではなくて、「赤ちゃんがどうやったら気持ちよく過ごせるか」を考えたら気持ちが楽になりました。実践した中で最も効果的だったのは次の3つです。

1.朝と夜の区別ができる環境を作る

朝は窓をあけて朝日を浴びたり、外を散歩するなどして1日1回は外の空気を吸うようにしました。夜はTVや電気などすべて消し真っ暗にして、赤ちゃんにとって「眠りやすい環境」を作りました。すると、少しずつですが、朝夜のリズムもついて電気を消して暗くすると自然と寝てくれるようになりましたよ。

2.タオルケットやおくるみに赤ちゃんを包む

そのまま寝せるよりもタオルケットなどに赤ちゃんを包んでベットに寝せると、スヤスヤと眠ってくれました。あたたかいのと、狭い空間が赤ちゃんに安心感を与えるのだと思います。お腹にいた時のことを思い出すのかもしれません。大きくなった今でも、その時のタオルケットを持って寝るぐらい大切にしてくれています(笑)

3.ベビーカーに乗せて揺らす

ベビーカーに乗せたまま優しく赤ちゃんを前後に揺らしてあげると、泣くことなく眠ってくれました。あまり激しく揺らすと赤ちゃんもビックリしてしまうので「ゆっくり」が大切です。普段からベビーカーで散歩などしてベビーカーに乗る習慣をつけておくと、赤ちゃんが嫌がることもないはずです。

結局のところ、「早く泣き止ませないと!」と思うとストレスになって逆効果です。まずは、赤ちゃんの生活リズムに寄り添いながら、赤ちゃんが気持ちよく過ごせる環境作りをしてみてください。

体験談12:5人の子育てで、長男だけ寝ぐずりがひどくて悩んだ原因がわかった


あきママ(1983年生まれ/子供5人/双子出産)です。私が1番最初に「子育てって大変だな」と感じたのは、この「寝ぐずり」に直面した時でした。ミルクも飲んだし、おむつもきれいだし、体調も悪くなさそうなのに「なんで泣くの??」といっぱいいっぱいになってしまうお気持ち、よくわかります。

うちは長男の寝ぐずりがひどかったです。私が横に寝ていたり、抱っこしていると自然と寝てくれるのですが、布団に置いたとたん泣き出すのです。結局、おんぶをして寝かしつけながら家事をしたり、夜もソファで座って寝かしつけて、自分もそのまま眠ってしまうこともありました。

夜は「近所迷惑になるから」と、あまりに寝ぐずりがひどいときは車にのって1時間くらいドライブをして寝かしつけることもありました。ですが、これはあまりおすすめできませんね。

子供たちがある程度大きくなった今思うことは「寝ぐずりは、母親の不安な気持ちを赤ちゃんが察している証拠だったのかな」と思っています。というのは、うちの子供たち5人の中で寝ぐずりで悩んだのは長男だけなのです。他の子供たちが夜眠ってくれなくて悩んだという記憶はありません。

長男のときは初めての子育てで、「赤ちゃんを泣かせてはいけない」「早く泣き止ませなきゃ」という気持ちが強かったと思います。2人目以降、子育てに慣れていくと、「赤ちゃんは泣くもの。少し泣かせっぱなしにしているくらいだと、疲れて眠ってくれるから気にしなくて大丈夫」と考え方が変わっていきました。

なので、寝ぐずりをとめる一番いい方法は「寝ぐずりを慌ててとめようとしないこと」だと思いました。ご近所のことも気になると思いますが、少し断りを入れておいていたら、赤ちゃんが泣いていても「また泣いているな。お母さん大変だろうな」と理解してもらえると思いますよ。

おっしゃるように赤ちゃんは泣くのも仕事です。少しくらい泣かせておいても大丈夫なので、すぐ泣き止ませようと考えないで、「また大きな声で泣いてるな」と、少し自分の気持ちを落ち着かせてから赤ちゃんと接してみてください。