初めての出産体験レポート:破水と同時に赤ちゃんが出てきたあとに、もっと痛い出来事が待っていた(ぴよママ)

ぴよママ(1987年生まれ/子供2人/保育教諭)です。私のはじめての出産は、破水と赤ちゃんが出るのが同時のパターンでした。そのせいなのかわかりませんが、出産後に胎盤がなかなか出なくて、胎盤を出すときの痛みが想像を超えていました。そんな私の出産レポートをお届けします。

序章:前駆陣痛?定期的なおなかの痛みを感じて病院へ

妊娠39週の時に、いつもと違う少し強いお腹の張りを感じました。「ん?ちょっとお腹痛い?」かすかな痛みを感じながら、出産が頭をよぎりました。「まだ大丈夫だよね……?」自分自身と、お腹の赤ちゃんに問いかけるようにして気持ちを落ち着かせていました。

当時は主人の父母と住んでいたため、夜中にうるさく騒いで「もし違ったら」と思うと、横で寝ている主人にも言うことができずにいました。寝ようにも寝れずに、とにかく気を紛らわせようと、部屋の隅で漫画を読んで時間を過ごしました。

それでも、かすかな痛みは続いて、次第に定期的に痛みがおそってくるようになって、時計が手放せなくなりました。「これは本で読んだことある前駆陣痛かも!」と思って、寝ていた主人を慌てて起こしました。主人は「本当に?」と慎重でしたが、私もわからなくて「たぶん!」と曖昧に答えることしかできません(笑)

初めてのことだらけで戸惑いながら、まとめていた荷物を持って急いで病院へ向かいます。義父母に「いってきます」と告げた時の心配そうな顔は、今でもはっきり覚えています。病院まで車で30分ですが、とても長い時間に感じました。

第一章:夫のマッサージを受けながら、痛みといきみを必死に我慢

病院に着いてからベットに横になって、赤ちゃんの心拍を聞いたり、陣痛(痛み)を確認する機械をつけてその時を待ちました。医師の「前駆陣痛が起こってからしばらくはまだ産まれないよ~」との言葉に安心したのか、主人は「じゃ!」とすぐに家に帰っていきました(驚)「私が苦しんでいるのに!」と怒りを感じました。

少しすると、急激に痛みを感じるようになったので、先生を呼びました。本当に急だったため、自分でも何が起きているかわかりませんでした。とりあえず「産まれそう」と主人に電話をしました。30分もせずに主人が慌てて戻ってきて、痛みに耐えている私を見ながら今にも砕けてしまいそうな腰を指で押さえて、マッサージしてくれました。

「今すぐにでも、いきみたい!」何かが出そうな感覚と痛みに襲われながら、我慢するのに必死でした。

第二章:いきみ方を練習していたけど、完全に頭から吹き飛ぶ

「さぁ、分娩台に移動しましょう」医師の言葉でついに分娩台へ移動します。「もう子宮口最大だよ!10センチ!」それからいきみがスタートしました。練習していたはずのいきみ方、リズムの取り方は全て頭から吹き飛んでしまって、「もう早く出てきてほしい」それしか頭にありませんでした。

「しっかりいきんで!ヒッヒッフー」と、助産師さんも声をかけてくれましたが、頭ではわかっていても上手くできません。私はたぶん色々と叫んでいたような気がします(笑)

痛みの波が落ち着く数秒の間に目をあけると、まさかの光景が映りました。主人しかいないと思っていた部屋に、いつのまにか義母と義妹の姿があるじゃないですか!普通なら見られて恥ずかしいと思ったかもしれませんが、もうそれどころではありませんでした。

第三章:破水と同時にスルーッと出てきた赤ちゃん

無我夢中で何度も何度もいきみを繰り返したあと、「切ろう」という声が遠くで聞こえました。会陰切開です。陣痛と赤ちゃんの出てくる痛みで、切開の痛みは全く感じませんでした。

「頭が見えたよ!」という声が聞こえて、「もうすぐ会えるんだ!」と気持ちが先走ります。強くいきみ続けていると「もういきまないで!」と先生に言われて、いきみをゆるめたその瞬間、スルーっと何が出てくる感覚がありました。

私の場合、産まれるまで破水はなくて、赤ちゃんが出てきたと同時に破水したようです。「オギャー」という赤ちゃんの大きな泣き声が聞こえて、ひっこんだお腹を見ながら、赤ちゃんの泣き声を聞きながら「本当に終わったんだ……」と涙があふれました。

時間にして2時間ちょっとでした。ふっと主人を見ると、主人も泣いていました。義母と義姉も「頑張ったねー!」と声をかけてくれました。赤ちゃんが私の胸の上に置かれた瞬間に、「かわいい」「この子は私が守らないと」と母になった喜びを感じました。

第四章:「なんでこんな痛い思いをしなくちゃいけないんだ!」

赤ちゃんが出てきて出産は終わりではありません。私の場合、陣痛も痛かったですが、何より一番痛く感じたのが最後に胎盤を出す時です。普通は赤ちゃんが出たあとに、スルッと胎盤も一緒に出るらしいのですが、なかなか出てきませんでした。

先生に「痛いと思うけど我慢してね」と言われて、お腹を思いっきり押されました。それが本当に痛くて痛くて(泣)「なんで出産も終わったのにこんな痛い思いをしなくちゃいけないんだ!」と泣きました。いえ、先生に怒りました(笑)

数分後、無事に胎盤も出てきて、切開の跡も綺麗に縫ってもらって、やっと私のはじめての出産が終わりました。急いで部屋に戻ると、かわいい洋服を身にまとった赤ちゃんが待っていてくれて幸せいっぱいでした。

終章:自分が母になってわかる母親の偉大さと強さ

この日は、私にとって、家族にとって、大切な日となりました。産まれてすぐに遠く離れた母に電話しました。「よかったね!本当におめでとう!」と言ってもらって、また涙があふれました。自分も母となったことで、母の偉大さ、強さをあらためて実感しました。

希望していた立ち会い出産で、主人と義母、義妹に見守られ、支えられながら出産できたことで、とても貴重な体験ができたと思っています。初めての出産は戸惑いだらけだったけれど、赤ちゃんとの出会いは奇跡です。私たち夫婦を選んで産まれてきてくれた子どもたちは、ずっと大切に育てていきたいと思っています。

利用した病院

病院名:嬉野医療センター
住所:佐賀県 嬉野市 嬉野町下宿丙2436
院長:河部 庸次郎先生

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