私の出産体験記:高位破水でしっかり破水できなかったケース(なな)

なな(子供1人&元婦人科看護師)です。私のはじめての出産体験談をお届けします。予定日になっても陣痛が来なかったり、しっかり破水できなかったり、頭の大きな子でなかなか出なかったり、大変な出産でした。

序章:38週~39:なかなか陣痛が来ない

ここまで前駆陣痛のようなものは何度か経験しましたが、本陣痛につながるほどの陣痛もなく経過してしまいました。子宮口はだんだん開いてきているので、38週頃から陣痛がいつ始まってもおかしくないと言われていました。だけど・・・肝心の赤ちゃんがまだ降りてきていないということでした。

第一章:40週0日:卵膜に傷をつけてもらう

出産予定日にちょうど健診があり、診察してもらうと「おっ、赤ちゃんは相変わらず降りてきていないけど、子宮口は準備できているね~」といつもと同じことを先生に言われました。「もう予定日なのにまだか~」と落ち込んでいると「今日は予定日だから、ちょっと卵膜傷つけとくね!痛いけど頑張って」と言われました。

「痛いのは怖いな~」と思っていましたが、何かゴソゴソっとされてすぐに終わって、痛みはありませんでした。経腟エコーをされるほうが痛かった気がします。

先生「じゃあ、しばらく出血すると思うから、ナプキンつけといてね。僕がね、これやると『すぐに陣痛きました~』って言う人も多いんだ。だから、ちょっと期待してもいいかもね。ちなみに、もし来週までに陣痛こなかったら、誘発分娩の予定を立てましょう。」

とお話をされ、診察が終わりました。病院を出る前にトイレに寄ったら、ナプキンに10円玉くらいの出血がありました。それを見て、もうすぐわが子に会えるのではないかと期待して帰宅しました。

家に帰っても生理の終わり頃くらいの出血が続いていましたが、他に何も変化はありませんでした。お風呂に入って、布団に入って「今日予定日だったのに、なんにもなかったね~」って主人と話して、23時くらいに就寝しました。

第二章:40週1日:ムズムズ脚のマッサージ中に破水!

23時に就寝したものの、足がムズムズしていて寝付けず(妊娠初期から夜になるとムズムズしてしまうことがありました。)、0時ごろマッサージをしていました。そしたら、「ブチっ」と言う音がして「えっ?」と思っているうちにザーっと水のようなものが多量に出てきました。

トイレに行って確認すると、透明な液体が出ていて、「破水した!」と思い、主人を起こしました。病院に連絡すると「すぐに来てください」と言われ、必要な物を持って主人の運転で出発しました。

第三章:耐えられるレベルの陣痛が規則的にやってくる

病院までの最後の信号で「ズキ・・・っ」という痛みが始まりました。その時は、「これが陣痛??」というような痛みでした。病院へ到着し、助産師さんの診察となりました。助産師さんが触診で子宮口の広がりを確認しました。

「子宮は5cmくらい開いているね。破水で間違いないし、10分間隔くらいで弱い陣痛もきているので、このまま入院しましょう」と説明を受けました。お産に備え、主人にはコンビニでごはんを買ってくるように頼みました。その間も10分毎に「ズキ・・・っ」とまだ耐えられる程度の陣痛が規則的にきていました。

主人が「買ってきたよ~」と、おにぎり1個とお茶を購入してきました。私は、「えっ??これだけ?」と思わず言ってしまいました。陣痛は来ているけれど、「赤ちゃんはまだまだ遠い」と助産師さんに言われていて、初産だし、きっと長丁場になると覚悟していたからです。

私は、食べられるときに食べてしっかり休みたいと思っていました。その機転が効かない主人にガックリしました。それなのに、主人の分はたくさん買ってきてありました。「食べる?」なんて聞かれましたが、怒っていたので無視しました(笑)

第四章:陣痛の間隔が短くなり、痛みは強くなり、絶叫し続ける

その後、2時ごろ一緒にベッドで休むことにしました。ウトウトすると陣痛が来て、休むことができないまま朝を迎えました。朝食は8時ごろに来たのですが、10分間隔だった陣痛が5~7分くらいに来るようになり、トイレに行っているときに陣痛がくると動けないくらいの痛みで、とても食べられませんでした。

主人に「食べてもいいよ」と言って主人が食べ始めたのですが、食べ物の匂いが気持ち悪いのです。食べていた主人に「早く食べて。気持ち悪い」と言いましたが、主人はなんせ食べるのがとても遅い人なので、またイライラしました(笑)

朝の触診で子宮口は6cmくらいでした。隣にいた経産婦さんは、「陣痛、遠のいちゃった~」なんて言っていて、私よりあとに入院したのにもう8cmも開大していて「いいなぁ~」と思っていました。

その後、お昼ごろに「陣痛強くなってきたね」と助産師さんが来てくれました。そのときは、5分間隔の陣痛で、叫んでしまうくらいの痛みでした。子宮口は7cmぐらいでした。痛みをどう逃していいのかわからず、すごい勢いで叫び続けていました。

その度に助産師さんがきて「そんなことしたら体力なくなるからだめだよ」と言われ、呼吸法を教えられましたが、すぐにうまくいかなくなり、何度も叫んでしまいました。主人は陣痛のたびに腰をずっとさすってくれていたのですが、痛い位置が変化していたので、「違うんだよ!そこじゃない!」なんてかなりの暴言を吐き続けていました。

第五章:死ぬ・・・もう限界・・・からの、走って分娩台へ移動!

夕方ごろの陣痛は3分間隔でした。子宮口は8cmくらいで、もうもどかしくて早く分娩台でいきみたくていきみたくて、すごくイライラしていました。何度も助産師さんを呼んで子宮口を確認してもらって、1時間経っても、また1時間経ってもなかなか全開にならなくて「あ~、もう死んじゃう~!」と言っていました。

17時頃の確認で「子宮口全開だね。でも、破水しっかりしていないんだよね」とガッカリすること言われ、「まだまだこの陣痛に耐えなきゃいなんて・・・。もう限界だ・・・」と思いました。

しばらくして、助産師さんがきて、「破水が難しいかもしれないので、そのまま分娩台に移りましょう」と言われた瞬間、思わず「やった~!」と言いながら、走って分娩台へ移動しました。ゆっくり歩いている間に陣痛が来たら嫌だったので走りました(笑)

分娩台に乗ってから、担当の助産師さんから「私の言う通りにしてね。うまくできないと赤ちゃんが危険になっちゃうからね。」と言われて、息をおっきく吸って「ふー」と息を吐きながら、肛門に力入れる感じで、破水することを目指していました(高位破水で破水がしっかりできていなかったみたいです)。

終章:先生、助産師3人、主人の協力によって、ついに出産

助産師さんが子宮口に手を入れて、私が力を入れるときに合わせて何かしていました。1時間くらいしたら破水をして、助産師さんが「清潔野(=清潔が保たれている領域のこと)にします」と、私のおしりの下とその付近に緑のシートを敷きました。

「陣痛に合わせてさっきのように力を入れて」と言われましたが、陣痛の間隔が近すぎて力を入れるタイミングがわかりませんでした。知らない間に助産師さん3人いて、1人がモニターを見ながら「そろそろ力入れるよ~」と声をかけてくれて、ようやくわかってくるようになりました。

このとき変なタイミングで力を入れてしまうと、赤ちゃんがうっ血してしまうらしいです。私は本当に下手だったので、助産師さんに脅されました(笑)このときは、主人も一緒に声掛けをしてくれて、心強かったです。

頭が大きな子だったので、あと少しのところでなかなか出てきません。助産師さんの一人が頭を手で引っ張り、先生が子宮口を広げ、他の助産師さんがお腹を押します。そして、破水から1時間ほどして「おぎゃ~」と3320gの男の子を出産しました。主人と私は感動でしばらく涙が止まりませんでした。分娩時間は19時間ほどでした。

・・・と、今思い出しても「大変だったなぁ」と思いますが、今はまた「子供がほしい」と思っているので不思議です。時間は長かったですが、やっぱり生まれた時を思い出すと「もう一度あの感動を味わいたい」と思ってしまいます。

利用した病院

病院名:かば記念病院
住所:静岡県浜松市東区神立町570
院長:成瀬寛夫 先生

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