出産の痛みをランキング化~人生で痛かったことトップ10

「鼻からスイカを出すような痛み」―――出産の痛さを表現するたとえとしてよく使われる表現だ。しかし、これではいまいちピンと来ない。なぜなら、鼻からスイカを出した経験がないからだ。そこで今回は、今までの人生で体験した痛みのうち、陣痛や分娩の痛みは何位に入るのか?「人生で痛かったランキングトップ10」を作成してみた。

出産の痛み

体験談1:痛みに強い私でも「もう帝王切開で出して!」と思うほどの激痛


はらだひな(1988年生まれ/子供2人/身内に助産師)です。私のこれまでの人生で痛かったことトップ10は次のとおりです。

1位は、促進剤を使ったあとに急激にやってきた陣痛

1位:促進剤を入れたあとの2分おきの陣痛 ←出産
2位:自然陣痛の5分間隔になってから子宮口が全開になるまで ←出産
3位:分娩 ←出産
4位:分娩後の胎盤を取り出すとき ←出産
5位:おまたを縫い直したとき ←出産
6位:おまたの抜糸 ←出産
7位:自分で画ビョウで鼻にピアス開けたとき
8位:Vラインの脱毛
9位:初めての授乳で乳首に血豆ができながら、思いきり子供に吸われたとき
10位:後陣痛 ←出産

陣痛促進剤の激痛は、自然陣痛とは比べものにならない

ダントツ痛かったのが1位の「促進剤を入れたあとの陣痛」です。腰を砕いているような、なんとも表現しにくい激しい痛みで、2位の自然陣痛より断絶痛かったです。というのも、自然陣痛は徐々に痛みが増して、気持ち的にも余裕があります。

ですが、促進剤を入れたあとの痛みは「急激な激痛」が襲ってきて、痛すぎて吐きそうになったり、「帝王切開してでもすぐに生んでしまいたい!」と思ったくらいです。

3位の分娩は、痛いのを我慢するのが辛いというより、「タイミングがくるまでふんばるのを我慢する」のがとても辛かったです。4位以降は、陣痛や分娩と異なり短時間で済みますし、わりと私は痛みには強いのもありまずが、全然我慢できる痛みです。

耐え方:おしりの穴付近をグーで押さえてもらう

陣痛中、猛烈な痛みが襲いますが、おしりの穴付近をグーで押さえてもらったり、腰を体に沿ってさすってもらうだけで陣痛は緩和されました。もし、旦那が下手くそだったら、助産師さんに代わってもらっても良いと思います(笑)

それと、時間を気にしないことです。本陣痛が始まったら、あとは赤ちゃんが頑張って出てくるのを待って、時間を気にしすぎないほうが気持ちに余裕がでます。

正直、分娩なんて楽勝です。分娩台に行くまでの陣痛が勝負です。できれば旦那さんや家族に陣痛中はサポートしてもらって、痛みを和らげる方法をいろいろ試しながら陣痛は乗り切るしかないです。でも、個人的にオススメなのはおしりの穴にグーです。恥ずかしがらず試してみてください♪

体験談2:陣痛の痛みは3位。それよりも痛くてツラくて苦しかったことはコレ!


ヨカっち(1976年生まれ/子供4人/自宅出産)です。私のこれまでの人生で痛かったことトップ10は次のとおりです。

1位:口内炎

決してフザケてないです。ピーク時はだ液すらしみて一日中痛いし、歯痛も起こります。さらに、肩こりと頭痛にまで発展するのですが、ピークはひどいときは1週間も続きます。陣痛より長くてつらいです。

2位:副鼻腔炎

顔面痛と歯痛に一晩中苦しみました。もう2度となりたくないです。

3位:陣痛 ←出産

内臓を直接しめ付けられるような痛みで、知らずに歯を食いしばっていました。周期的に来るので、妙な恐怖心がまたイヤでした。

4位:分娩 ←出産

お股が引き裂かれるかという痛みでした。でも、産むのに必死すぎたせいか、記憶が薄いです。

5位:子宮収縮の痛み(産後)

生理痛に近いけど、もっと鋭かったです。痛み止め無くしては乗り切れませんでした。

6位:会陰切開後の傷の痛み ←出産

要はナイフの切り傷なので、完治するまでは動かすとビリビリ痛いです(泣)ドーナツ座布団がないと、どこにも座れませんでした。

7位:妊娠後期の股関節痛

引きつれやズキズキ感がありましたが、無理すれば家事が続けられる感じでした。でも、お腹も重い時期なので、つらかったです。

8位:疲れや肩こりで起こる頭痛

ツーンと刺されるような痛みやズキズキが続くと、頭痛薬に頼っています。

9位:生理痛・排卵痛

生理痛も排卵痛も、同じくらい痛いので並列でランクインさせました。痛み止めを飲むときもあります。「5分間隔になったな」と気づいたときの陣痛がこのくらいだったと思います。

10位:こむら返り

瞬間的にはかなり痛いのですが、数秒で済んでいたので、苦痛度は低いかなと。

結論:痛みの記憶を残さない方法を使えば乗り切れる

出産の痛みは、確かに非日常的なレベルです。ですが、数時間の「期間限定」です。分娩中、私は「とにかく早く終わらそう!」と、いきむことに集中したら、痛みの記憶があまり残りませんでした。なので、「今だけだから頑張ろう」という割り切りさえあれば、乗り切れると思います。

そして、「このあとベビーと会える」というモチベーションを忘れないでください!それだけで、痛みが少し許せる気がしますよ(笑)

体験談3:陣痛を乗り越えたあとに待っていた「後陣痛」の痛みレベルについて


マヤ(1979年生まれ/子供3人/看護師)です。私の痛みランキングは次のようになりました。

1位:陣痛 ←出産
2位:後陣痛 ←出産
3位:出産(分娩) ←出産
4位:妊娠時、お腹が大きくなってきたときの腰痛 ←出産
5位:産後から始まった歯の食いしばりで歯肉炎
6位:妊娠で体重増加で膝に負担がかかり膝痛
7位:出産時に行なった浣腸で突然の腹痛 ←出産
8位:出産前の内診
9位:つわり中にときどきなった片頭痛
10位:生理痛

陣痛の痛みは、生理痛の100倍

陣痛の痛みは、やはり歴代1位です。10位の生理痛を比べてみると、100倍は違いがあります。私は生理痛が軽いほうなので、余計に痛さを感じました。

陣痛と大差ないのが2位の後陣痛でした。もちろん初産ではなくて、2人目の出産後に痛みが出現したのですが、3人目の出産後となるとひどいものでした……。出産後から始まる後陣痛に全く眠れなくて、少し寝ても痛みによって悪夢まで見るという悪循環です。

一方で、出産(分娩)は陣痛の痛みによって麻痺していたので(笑)、生まれた瞬間は「スッキリ爽快!」で、まるで長年の便秘に悩まされていたのが一気に解消したような爽快感でした。

結論:我が子を見たら、痛みが吹き飛ぶから大丈夫

出産前は「痛み」に対して恐怖しかありませんでした。経験したこともない痛みですから、噂でも何でも信じてしまいがちになっていました。例えば「鼻からスイカ」とか、「お腹をぞうきん絞り」なんて表現を聞き怖くて仕方なかったです。

でも、いざ陣痛から出産が始まると「やっと自分の子どもに会えるんだ!」という楽しみに変わります。そして、出産後にはかわいい我が子を見て痛みが吹っ飛んでしまいますよ。私の友人いわく、「かわいい子供を見て、痛みを忘れてしまうからまた産みたいって思うんだ!」と言っていました。私も同感です。「痛みよりも感動!」これにつきますね!

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