妊娠中にかかったインフルエンザを重症化させない方法と予防法

「妊娠中は薬が飲めないから、インフルエンザになっても自然に治るまで耐える!」・・・そんな考えを持っていると危険かもしれません。この記事では、

  • インフルエンザを放置して、ウイルスが視神経に入ってしまった怖い話
  • 我慢できずにタミフルを飲んで治した話
  • 15年間インフルエンザにかからない予防法

といった3本構成で、インフルエンザにかかってしまった妊婦さんも、まだかかっていない妊婦さんも必見の内容にまとめました。

インフルエンザが重症化して、10日間も入院するハメになった


あきママ(1983年生まれ/子供5人/双子出産)です。5人目の妊娠7か月ごろ、上の子供4人が次々とインフルエンザにかかってしまいました。そのあと、私も体の節々が痛くなって、暖かい春にもかかわらず、上着を着ないといけないほどの悪寒に襲われました。

熱をはかると39度を超えていましたが、調子の悪い子供たちを置いて病院に行くことはできませんでした。薬は飲めないので、ひたすら我慢して気合いで乗り切りました。高熱は4日ほどで下がりましたが、体のだるさ、きたない鼻水もたくさん出続けるなど、完全に回復することはありませんでした。

子供たちは回復して保育園に登園できるようになったころ、今度は頭痛がひどくなりました。普段から頭痛持ちだったので、ある程度の痛さには慣れていたのですが、起きていられないほどの痛みがありました。

鼻水もひどかったので、ようやく近くの耳鼻科を受診して、初めてインフルエンザの検査を受けました。症状が出てから1週間たっていたので、インフルエンザ反応はうっすらしか出ませんでした。

「妊婦さんはそんなに強い薬が出せないから、薬と鼻の洗浄に毎日来ることで治しましょう」と言われました。

その3日後に朝起きてみると、左目が開きにくくなっていました。「これはおかしい!」と思い、かかっていた産婦人科に電話すると「すぐ来てください」と言われました。私が通院していたのは総合病院の産婦人科だったので、耳鼻科へまわされました。

過去記事産院の選び方。総合病院、大学病院、産婦人科病院、分娩施設のある個人クリニック、助産院どれがいいの?

レントゲンを撮って言われたのは「インフルエンザの影響で、悪い菌が鼻から視神経に入ってしまったようです。すぐに入院してください」とのことでした。それから入院10日間、1日3回の点滴の治療で回復しました。

早めに通院中の産婦人科で診てもらわなかったことを後悔

私は、妊娠中のインフルエンザの処置が遅かったので、症状がひどくなり入院することになってしまいました。おまけにその時の影響で、慢性副鼻腔炎になってしまい、風邪をひくとすぐに鼻づまりを起こし、頭痛がひどくなってしまうので耳鼻科通いになってしまいます。

あの時、早めにかかりつけの産婦人科に行って適切な治療をしていれば、こんなことにはならなかっただろうな・・・」と後悔しています。

入院時は、妊婦さんにも使える抗生剤を1日3回使っていましたが、そのときお腹にいた子供には何も影響もなく、すくすく元気に成長しています。

なので、もし「インフルエンザかも?」と心配になっている人は、まずはかかりつけの産婦人科に受診するべきです。産婦人科の先生が一番妊婦さんのことをわかっているはずなので、妊婦さんにも使える薬で適切な処置をしてくれると思います。

耐えられないつらさだったけど、タミフルを飲んで楽になった


ちゃみっこ(1976年生まれ/子供3人/調理師)です。私は3人目の妊娠5カ月目のときにインフルエンザA型、7カ月目にインフルエンザB型にかかりました。いずれも子供からもらいました。高熱が出て、吐き気もあり、とても苦しかったです。体中の関節がズキズキと痛くて、起き上がることも困難でした。

回復させるために、同居している義母さんに仕事を休んでもらい、家事と上の子のお世話を手伝ってもらいました。おかげで、ずっと寝ていられて助かりました。かなり辛かったので、助けてもらわなければ乗りきれなかったと思います。

通っていた産婦人科にかかり、タミフルを処方してもらいました。安定期に入っていたので、「タミフルを飲んでも問題ない」とのことでした。

「妊娠中に薬を飲むなんて!」と心配はありましたが、とてもじゃないけど耐えられない辛さでしたので、迷うことなく服用しました。薬を飲んだら、かなり楽になりました。

妊娠中のインフルエンザは重症化しやすい

正直、妊娠中に薬を飲むのはとても心配でした。ですが、インフルエンザの症状はとても重くて、薬を飲まなければ家族や子供に迷惑がかかってしまうため、飲む選択をしました。

ネットでも散々調べましたが、タミフルは胎児への影響はほとんどないようです。3人目の長女も元気に育っています。むしろ、妊娠中のインフルエンザは重症化しやすいそうなので、肺炎などにならないためにも医師に薬を処方してもらうことをおすすめします。

15年インフルエンザにかかっていない私の予防方法


ヨカっち(1976年生まれ/子供4人/自宅出産)です。幸い私は、妊娠中にひどい風邪を引いたことはなくて、インフルエンザも15年かかっていません。

予防法は単純で、手洗いとうがいです。風邪やインフルエンザ、胃腸炎を引き起こすような多くのウイルスは、流水で落とせると聞いたので、実行しています。特に冬場は、帰宅時はもちろん、外食でもお店の洗面所で必ず手洗いとうがいをします

うがいはコップの代わりに手を使い、口と手を拭くときは自分専用のタオル(ハンカチ)を使います。すると、知らずに家族が感染していても、洗面所でのウッカリ感染を防げます。

ちなみに、「ちょっと体が冷えているな」「風邪かな?」というときに、オススメのドリンクがあります。それは、マグカップに白湯を注いで、そこにつぶした梅干し・かつおぶし・醤油・おろし生姜を入れるだけなのですが、元気でますよ!

微熱っぽいとか、鼻水・咳のような初期の風邪症状だったら、これを飲んで一晩ゆっくり寝るだけで、かなり回復します。

普段の生活を整えて免疫力をつけておく

そして、もしもかなり具合が悪くなってしまったら、迷わずお医者さんにかかります。私は妊娠中はなかったですが、授乳中に何度か病気になりました。妊娠中のお薬って、やはり心配ですよね。

でも、医師も薬剤師さんも専門家ですので、状況を説明して「飲んでも大丈夫」と出されたお薬は、信じて飲みました。無理をして症状が悪化してしまったら、自分も家族も大変ですから。逆に市販薬は、自己判断になるので飲みませんでした。

あとは何より、寝ることです。そもそも、本当にダメなときは起きられないですよね。なので、家事も仕事もほったらかしにして、とことん寝て過ごします。そして、私の場合は半日から1日後、ちょっと起き上がれるようになったら、今度は気合いで乗り切ることにしています。いつまでも寝ていると、ナマケ心が出てくるので(笑)

私の風邪対策はこんな感じですが、実は、普段の生活を整えることが一番の予防策だと思っています。バランスの取れた健康的な食生活をして、睡眠をキチンと取ることです。

「そんなの毎日ムリ!」と言われそうですが(笑)そこは多少バラツキがあっても、平均値でいいと思います。私自身も雑な性格で、全然キチンとはしていません。不摂生をしたと思ったら、そのあと数日で調整する感じです。

とにかく、普段が健康であれば、自然と免疫力がついていると思うのです。免疫力がつけば、病気がうつりにくくなりますし、かかっても軽くすみます。もちろん、お腹の赤ちゃんのためにも優しいですよね。遠回りのようですが、確実に安全&安心です。ぜひやってみてください♪

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