体験談7:陣痛促進剤で完全に心が折れたけど、ちゃんと出産できたワケ
カッチ(1983年生まれ/子供1人/元看護師&韓国在住)です。私が体験した出産の痛みランキングはこのようになりました。
1位:陣痛促進剤を使った陣痛 出産
高位破水だったので陣痛も来ていないし、赤ちゃんもおりてきていない状態で陣痛促進剤の投与をはじめました。自然陣痛だと、痛みの間隔が10分になり・・・5分になり・・・と、だんだんと短くなって強くなるイメージでした。
ですが、促進剤で陣痛を誘発すると、はじめからマックス&ノンストップで痛みが来ました。1分おきに全身の筋肉が震えて、歯を食いしばるほどの痛みに襲われるのに、子宮口は開かないという状況が数時間続いて、心が先に折れました。
2位:自然な陣痛 出産
陣痛促進剤を切ったあとも、引き続き1分おきに陣痛が来ました。陣痛促進剤を投与はじめた直後の激痛に比べると、少しはマシという感じでした。ですが、1分おきに押し寄せる陣痛が恐怖でしかたありませんでした。点滴台につかまっている手が震えて、声も出ない状態を数時間耐えました。
3位:肋骨のヒビ
気管支炎で喘息様の咳が数週間続いた上に、陸上競技大会で全速疾走した結果、呼吸もできないくらいの胸の傷みに襲われて救急車で搬送されました。肋骨のヒビが入っていました。「このまま息ができなくて死ぬんじゃないか」と思いました。
4位:分娩(看護師さんにお腹を上から押される痛み) 出産
「いざ産む」となっても、なかなか赤ちゃんが出てこないので、看護師さんがお腹を胃のあたりから下腹部にかけて押してくれました。その押す痛みが強くて、陣痛を感じないくらいでした。看護師さんの手をどけようとしながら、「コレ、ヤメテクダサイ!」と言っていました。
5位:会陰縫合部の痛み
産後に横になって、安静にしていればさほど痛くはなかったと思いますが、産後翌日から座ってパソコンを打っていたので回復が遅くなったのだと思います。縫合で一ヶ所突っ張っている部分があって、そこの痛みが強かったのですが、抜糸をしたあとは徐々によくなりました。
6位:急性咽頭炎(のどの痛み)
ストレスが人生最大になったときに急性咽頭炎になって、朝起きたらのどの痛みで唾液が飲み込めませんでした。受診して、そのまま入院になりました。あとから外来の先輩から聞いた話によると、「あれ以上のどが腫れていたら、呼吸困難で気管切開になっていたかも」と医師が言っていたそうです。
7位:種子骨障害の足の痛み
足の拇指球にある種子骨という骨がつぶれていて、それに伴う周囲の炎症が急に起こりました。突然、拇指球の辺りがパンパカパンに腫れて、足をつけないほどの激痛でした。
8位:産後1ヵ月間の授乳時の乳頭痛
産後1ヵ月間くらい、授乳をするたびに背中に響くほどの痛みが続きました。
9位:産後直後の乳房マッサージ
産後、胸が石のように硬くなって、それを看護師さんにほぐしてもらうのですが、これがとにかく激痛でした。経産婦さんたちは、「陣痛よりも乳房マッサージのほうが恐怖で痛い」と言っていました。
10位:娘の抱っこで発生した腰痛
1歳の娘の体重が重くなってきたのに、抱っこ紐で外出を続けていたら、起き上がれないくらいの腰痛になりました。起き上がるたびに「あーーーーー!」と叫びながら起き上がっていました。
結論:「もうダメだ・・・」と思っても、本能で乗り切れる
私の場合、陣痛促進剤で陣痛を誘導したので、「陣痛の間隔と強さのわりに子宮口が開かない」という状況が何時間も続きました。これで完全に心が折れてしまいました。「もう嫌だ!」と何度も言いました。
でも、そんな心がボッキボキに折れた私でも、陣痛の痛みを乗り越えることができました。どんなに心が折れて、痛みが辛くて、もう放棄したくなっても、母には「本能」で赤ちゃんを産む力があるからだと思いました。
「つらいものはつらい」「痛いものは痛い」「嫌なものは嫌だ」と思って、気持ちのままぶつかれば良いと思います。それでもお母さんは、ちゃんと産むことができます。
体験談8:陣痛よりも後陣痛よりも痛かった、出産直後の激痛体験とは?
あきママ(1983年生まれ/子供5人/双子出産)です。私がこれまでの人生で痛かったことトップ10を挙げてみます。
1位:産後に残った胎盤を掻き出すとき 出産
長男を出産したとき、胎盤が中に残ってしまいました。産後すぐに看護師さんがお腹の上に乗っても出てこなくて、何かで胎盤を掻きだすような処置をされました。陣痛にも、出産にも、声を出さず耐えた私ですが、この処置は思わず声を上げて「いた~い!!」と言ってしまいました。
2位:後陣痛(双子)出産
1位とわずかな差で2位にランクインしたのが双子出産時の後陣痛です。双子はかなり大きくなってしまったので、産後の子宮収縮時の痛みもかなり痛みました。痛み止めをなるべく飲みたくないと思っていたのですが、痛み止めを飲んで痛みを和らげていました。それでも痛みがとれることはなかったです。
3位:陣痛、4位:分娩 出産
よく陣痛、出産は「すいか何個分かが出てくるような痛み」だと聞きますが、その通りだと思いました。でも、痛みと闘っているときに、「赤ちゃんどんな顔してるかな」「早くだっこしたいな」とか楽しいことを考えていると、少し痛みも和らいでいるような気がしていました。
5位:後陣痛(単胎・5人目)出産
双子のときよりはマシだったものの、末っ子の出産後の後陣痛もかなり痛いものでした。「出産経験が多い人のほうが後陣痛は痛い」とも聞いたことがあるもですが、私はまさにその通りで下の子のほうが後陣痛に苦しみました。
6位:帝王切開の傷の痛み
帝王切開後の傷の痛みは、産後直後は後陣痛の痛みもプラスされるので痛いです。それだけでなく、出産から6年たった今でも天候によってはズキズキ痛むことがあります。
7位:会陰切開後の痛み
会陰切開の痛みは寝ているときはいいのですが、授乳中は座るので痛みますし、何より排便時は痛みが増していました。「また裂けてしまうのではないか」と不安になってしまいました。
8位:足の甲にひびが入ったとき、9位:副鼻腔炎になったときの頭痛
けがや頭痛は痛いですが、痛み止めを飲めば我慢できる痛さです。
10位:子供の運動会後の筋肉痛
これは運動会シーズン毎年のように悩まされる痛みです。親子競技にフル出場のため、普段運動しない私にとっては、翌日の筋肉痛は恐怖です(笑)ですが、子供の成長を感じられるうれしい痛みでもありますね。
結論:赤ちゃん誕生の感動・達成感 > 出産時の痛み・苦しみ
今まで経験した痛みをこうやってランキングにしてみると、やっぱり出産にかかわるものが上位を占めていました。それだけ、出産は大変なものだし、これまで経験したことのない痛みとも闘わなければならないこともあります。
でも、不思議とあれだけ苦しんだ陣痛の痛さも、産後の痛みも、「どれくらいの痛みだったかな?」と忘れている部分もありました。どんなに痛くても、どんなに苦しくても、赤ちゃんと出会えた時の「感動」「達成感」の記憶が痛みより勝ってしまうからです。
なので、陣痛・出産の痛みのことで頭がいっぱいに不安になると思いますが、そのあとの楽しみや希望を頭に描いて出産に臨むと、痛みも和らいでくると思います!