つけてみてどんな反応が得られた?嫌な思いはした?
年配女性「最近は図々しいマークがあるのね」
私はつけてすぐにとても嫌な思いをしました。当時は認知度がまだ低かったので、ショッピングセンターに出かけた時に年配の女性から「そのマークは?」と聞かれました。
「マタニティマークって言うんですよ~。妊婦なのでつけてます♪」と能天気に答えたのですが、そのあと言葉を失いました。
「あらそー。最近は図々しいマークがあるのね~。妊婦さんはそんなえらいんやね~。」と嫌味たっぷりに言われてしまいました。
言われた瞬間「え?なんで?そーゆー感じになるの?」という思いでいっぱいでした。その後も年配の女性は「私のころは~」と色々言ってたのですが、もう頭の中まっしろ!
人ごみのガヤガヤとした雑音だけが頭の中に響いて、女性の声は耳に入らないほどショックを受けました。
ミッキーがおなかをなでなで&チューをしてくれた!
第一子のときは、まだマタニティマークが普及したばかりのころでした。朝の通勤ラッシュで「席を譲ってもらえたらいいなぁ。」なんて思いながらつけてみました。
でも、世の中そんなに甘くなかったです。通勤中つらいのはみんな一緒です。席を譲ってくれることなんて、数えるほどしかありませんでした。
それでも、私と同世代のサラリーマンや、私の母親世代の人たちが、譲ってくれることがありました。きっと、「自分の奥さんや、自分の娘が妊娠している人たちなんだろうなぁ。」なんて思いました。身近な人が妊娠していると、優しくしたり、気にしたりますよね。
第二子のときは状況が変わり、だいぶマタニティマークが普及してきました。色々な世代の人が、通勤中に席を譲ってくれることが多くなりました。わざわざ遠くから声をかけて座らせてくれる人もいて、感動しました。
それに、つわりが楽になり始めた頃に行ったディズニーランドでは、カバンにつけたマークを見たミッキーが、お腹をナデナデしてくれて、ほっぺにチューまでしてくれました。笑
「たった二年でこんなに変わるんだ。妊婦に優しい世の中になったなぁ。」と実感しました。
おじいちゃん、おばあちゃんとの会話がはずんだ
通勤に使用していたバスはいつも混んでいました。つり輪が足りないくらいに混雑することがしょっちゅうで、途中に急なカーブもあります。
「転んでお腹の子に何かあってからでは遅い」と思い、すいているバス路線に変えました。このバスは、いつもすいていて座れます。でもあるとき、普通の席があいていなかったので、優先席に座りました。
優先席に座るのは「なんだか申し訳ない」感じがしたので、マタニティマークが見えるように座りました。すると隣に座っていたおばあちゃんが、じい~とマークを見つめてきて、突然話しかけてきました。
最初は声をかけられてビックリしました。「何か文句を言われるのでは・・・」と心配しましたが、おばあちゃんは「ねえ見せて。本物を初めて見たわ!」と言いました。
さらに「最近TVでやっていたのよ。へー、これがそうなのね。何ケ月なの?どこで貰うの?」と、興味津々に聞いてきました。すると、前に座っていたおじいさんも「わしも初めて」と言わんばかりに私に向かって首をたてに振ってきました。
私は「妊娠3ケ月です。保健所で貰えます。」と答えました。おばあちゃんは「カバンにこうやってつけて使うのね。いやー初めて見たわ!身体を大切にしてね」と、気遣ってくれました。
マタニティマークをつけていたことで、思いがけず知らない人と会話がはずみ、場が和みました。「こんなこともあるのだな」と、素直に嬉しかったです。
また、電車に乗っていたときには、後ろから肩をトントンされて「どうぞ、座って」と、おばさんに声をかけられたことが1度ありました。そのときは「次の駅で降りるので、大丈夫です。ありがとうございます」と言って断りましたが、「席をゆずってくれる人もいるのだな」と、感激して心があたたかくなりました。
妊婦でいることを再認識させてくれた
わからないようにつけていたので、周りからの反応はありませんでしたが、こんなエピソードがあります。
私は妊娠中の体調がとてもよく、上の子供たちもいたので、いつも外で遊んであげていました。「今日はしんどいな」と感じる日でも、無理をして家事や仕事をすることもありました。忙しい日が続くと、妊婦の自覚がなくなってきます。
そんなときにマタニティマークを見ると、「自分だけじゃない。赤ちゃんもいるんだから、無理をしたらダメだ」と意識を改めることができました。
人がぶつかってきた
マークをつけていても気づかない人が多かったです。公共交通機関を使用したり、混雑しているところへ行っても気を使ってくれる人はいませんでした。混雑しているところでは、人が当たってくることもありました。
妊娠初期でも立っていることがつらかったので、公共交通機関で席に座れなかったときは「誰か席譲ってくれないかな」と思っていました。ですが、誰も譲ってくれませんでした。優先席も「この人が座るの?」という人が座っていました。なので、移動手段はほとんど車でした。
上司に嫌味を言われた
マタニティマークをつけたことで、通勤中の混雑する電車内で席を譲ってもらえたり、エレベーターを優先的に乗せてもらえたりと優遇されました。
体調が悪いときや、お腹が張ってつらいときは、その優しさに甘えさせてもらいました。それに、見知らぬ年配の女性に「元気な赤ちゃんが産まれるといいね」なんて優しく声をかけてもらったこともあります。
マタニティマークをつけることで、自分が妊婦だと周りに知ってもらえます。また、体調不良のときや、何かあったときに周りの対応が変わると思ったので、私はつけていました。なかなか自分から「妊婦なので・・・」と言葉にするのはちょっと難しい気がしたので。
でも、嫌な思いもしました。マタニティマークをつけているのを当時の女の上司に見られ、「妊婦アピール大変ね」とイヤミを言われたことがありました。「大変ですぅ」と言い返しましたが(笑)
その時はじめて、マタニティマークをつけていることを「いい気がしない人もいるんだ」と、知りました。それでも私は、何かあったら私自身と赤ちゃんを守るためのマークだと思い、イヤミを気にすることなくマタニティマークをつけてました。
長男とのコミュニケーションツールになった
マタニティハラスメントなど、嫌な目に遭われる妊婦さんもいると聞きますが、私は特にそういう場面に遭遇せずに済みました。逆に、堂々と妊婦専用駐車場を使うことができたり、電車やバスで席を譲ってもらえたりしたので、つけて良かったと思います。
他にもこんなエピソードがあります。2人目の妊娠中にマタニティマークをつけたとき、当時3才の長男が、「ママ、これなぁに?赤ちゃんの絵が描いてあるね!」と聞いてきました。
私は、「これはね、ママのお腹に赤ちゃんがいる印なんだよ。」と答えました。それを聞いて長男は、マタニティマークのキーホルダーを両手で包み、なでなでしながら、「かわいい赤ちゃん、早く産まれてくるといいなぁ。」とニコニコ笑顔に。
3人目の妊娠のときには、長男はもうマタニティマークの意味をわかっていて、次男に、「これは赤ちゃんがもうすぐ産まれる印なんだぞ!」と、教えていました。そして、二人で一緒になでなでしていました。
マタニティマークは、見知らぬ人に妊婦であることをわかってもらうだけではなく、身近な息子たちにも、「赤ちゃんの存在をアピールしてくれるものなのだなぁ。」と感じました。
良いことも悪いこともなかった
特に印象的な出来事はなかったです。このとき私は専業主婦で、上の子が1歳半。外出はだいたい自宅周辺の公園やスーパーの買い物でした。出会う人も同世代のママか、それ以上のお母さんばかりで、シチュエーションが平和すぎたのかも(笑)