産院の選び方。総合病院、大学病院、産婦人科病院、分娩施設のある個人クリニック、助産院どれがいいの?

育児で奮闘する前に産婦人科病院で贅沢を


ちゃみっこ(1976年生まれ/子供3人/調理師)です。私も婦人科病院を選びました。リフレッシュできる面においてはピカイチだからです。

妊婦の不安定な心をわかってくれる産婦人科病院

●愛和病院(埼玉県川越市)
1人目の出産は産婦人科病院を選びました。初めは義姉からの推薦でした。自分でも調べてみたところ、施設も綺麗で、料理もおいしいと評判だったので決めました。

実際、スタッフもとても丁寧で、妊婦さんのストレスをできるだけ軽減するような努力が随所に見られました。どんな小さな質問にも丁寧に答えてくれ、家庭の悩みなどにも親身になって相談に乗ってくれました。妊娠中の不安定な心をよくわかってくれているのは、産婦人科病院ならではではないかなと思います。

料金が高いこと、体に異常があると受け入れ拒否が欠点

ただ、ほかの病院と比べると金額は多少お高め(5~10万円)かと思いました。それと、心臓など体に疾患があると総合病院へ紹介されます。私も動悸がひどかったときに「異常がみつかればうちの病院では受け入れできません」と言われました(幸い異常はありませんでした)。

それを除けば、マタニティヨガやベビーマッサージなど、産前産後のカルチャー教室も充実していて友達もできて楽しかったです。途中で具合が悪くなっても産婦人科内なので安心でした。

そしてとにかく、料理がおいしかったです。スタッフさんもホテル並みの気遣いがあり、丁寧に出された料理を食べる時間は至福の時間でした!これから赤ちゃんと毎日格闘するのだから、このくらいの贅沢はいいかな?と思います。

産婦人科病院は何度もリピートしたくなる満足感

この産婦人科の対応やサービスがとても良かったので、2人目も3人目も同じ産婦人科病院にしました。何度利用しても、最終日に出るフルコースディナーがおいしかったです。入院中のオイルマッサージも気持ちよく、ホテルに泊まっているようで、妊娠中の疲れをリフレッシュすることができました。

というわけで、私の場合は産婦人科病院しか経験がありませんが、やはりリフレッシュとできるいう面においてはピカイチかなと思います。料金は高めですが、2人目、3人目と割り引きもあるので、そんなに大きくは変わらない印象です。体に問題がなければ、産婦人科病院をおすすめします。

小児科併設の産婦人科病院の安心感


カッチ(1983年生まれ/子供1人/元看護師&韓国在住)です。私は小児科が併設されている産婦人科病院を選びました。生後の予防接種も同じ病院で対応してもらえるからです。

無痛分娩への対応と産後ケアが充実しているか

●アイエル産婦人科(韓国ソウル特別市)
まずは、何より自宅から近いという条件で選びました。次に「無痛分娩」が可能であることも必須条件でした。韓国は無痛分娩費用が全額保険でまかなわれるからです。

そして、産後の負担を軽減するために、産後調理院(日本で言うと「産後院」や「産後ケアセンター」が該当)と、小児科が併設されている病院に絞りました。大学病院や総合病院では、産後調理院が併設されていないことが多いです。そのため、大学病院や総合病院は選択肢から外れ、近所にあった有名な産婦人科医院に決めました。

無痛分娩でも痛みは感じた

実際、自宅からの距離を優先してよかったなと思っています。私の場合、妊娠初期からカンジダ真菌症がつらく、2~3日に1回病院に通ったこともあります。

自宅から徒歩2、3分圏内の病院だったので、出血があった際にもコンビニに行くような感覚で病院に行けました。いつでも行ける距離に病院があるのは安心でした。結局、歩いて受診してそのまま出産になりました。

無痛分娩は、必要時に麻酔薬を投薬する方式でしたが、陣痛は投薬後も同じくらい感じました。それでも2~3時間の睡眠時間が確保できましたので、良かったと思っています。

小児科併設は出産後がラクだし、安心できる

また、小児科が併設していて良かったことは、生後の予防接種への対応です。韓国の場合は、生後2週間でB型肝炎の予防接種を受けます。生後まもない赤ちゃんを連れて病院にいくのは大変です。しかし、私の病院には小児科医がいたので、そのまま予防接種を受け、接種後の様態も新生児室で観察してもらうことができました。

午前と夕方に小児科医の回診もあったので、些細なこともすぐに聞くことができました。必要であれば処方もしてもらえたので、小児科医がいる病院を選んで本当に良かったです。

また、私の娘ではありませんが、同じく入院しているママの赤ちゃんたちの中で、黄疸が強い子や胎便吸引症候群になってしまった子がいました。本来であれば、赤ちゃんは小児科のある病院に入院し、ママと離れ離れになってしまいます。

しかし、私の病院の場合は、新生児室でそのまま看護師の管理を受けながら、小児科医の治療も受けることができ、ママは赤ちゃんと離れずに済んでいました。産婦人科医も新生児をみることができますが、小児科医=新生児をしっかり診てくれるという安心感は、小児科医のほうが上だと思います。

産婦人科病院だと同じ専門医にずっと診てもらえる

結局、産院は小児科が併設されている産婦人科医院がベストだと思っています。ただし、自分に持病があったり、高齢出産の場合は総合病院を選択していたかもしれません。

産婦人科医院の場合、規模が小さく、専門医が妊娠確認から出産まで一貫して診てくれることが多いです。一方で、大学病院は病院でありながら教育・研究機関です。インターンドクターが診察をしたり、担当医がはっきりとしなかったりします。

私は最初から最後まで一人の専門医に診てもらいたいという気持ちがありましたので、産婦人科医院で良かったです。さらに、出産後も可愛い赤ちゃんを小児科医が診てくれるような病院だと、これ以上ない安心感が得られると思います。

総合病院も悪くないけど、産婦人科病院には敵わない


あきママ(1983年生まれ/子供5人/双子出産)です。私は総合病院も経験しましたが、産婦人科病院がおすすめです。設備やサービスが充実しているからです。

想像以上にキレイでホテル並みのサービスが待っていた

●福井ウイメンズクリニック(愛媛県松山市)
1人目の出産は産婦人科病院を選びました。交通の便がよかったことと、口コミで評判がよい病院だったからです。実際、自分が思っていたよりずっとキレイな施設でした。診察室、LDR、個室、食事、おやつなどホテル並みでした。

ただ、看護師さんの人数が足りていなかったのか、忙しそうで声をかけにくかった部分はありました。それでも、良い病院と感じたので2人目も同じ病院を選びました。夜9時の出産で、主人が泊まることになっても、布団を貸してもらえました。

イメージしていた総合病院とは違った

●松山赤十字病院(愛媛県松山市)
3人目も同じ産婦人科病院にしたかったのですが、引っ越しをしたので変更をせざるを得ませんでした。新居から一番近い産婦人科病院を選んだのですが、通院中に双子だとわかりました。リスクが高いということで総合病院を紹介されました。

総合病院はたくさんの患者さんがいるので、看護師さんも先生も淡々としていると思っていました、ですが、不安なことは納得いくまできちんと説明してくれました。帝王切開で出産し、次も帝王切開確定でしたので、4回目の出産も同じ病院を選びました。

前回と同じ主治医だったので、通いやすかったです。上の子たちを連れての通院でしたが、看護師さんや事務の女性が子供の相手をしてくれていて、待ち時間も退屈することなく、一緒に赤ちゃんの成長を見ることができました。

結局、帝王切開の必要があり、総合病院も利用しましたが、自由に選べるなら産婦人科病院をおすすめします。設備や産後のケアが至れり尽くせりで、「出産っていいものだな」と改めて実感することができると思います。

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