葉酸サプリクラブ管理人(サプリメントアドバイザー&サプリメントマイスターの笹目)です。
小林製薬の「葉酸」サプリメントですが、1ヶ月で500円ちょっとという低価格でドラッグストアでも買える手軽さが魅力です。妊娠授乳期の栄養サポートを謳っていますが、果たして本当に妊婦さん向けなのかどうか、サプリメントアドバイザーが口コミを書いてみます。
小林製薬株式会社の「葉酸」をプロが辛口チェック
- 飲みやすさ(粒の大きさ、ニオイ、味)
黄色っぽいオフホワイト色で若干の匂いがします。飲んだ感じは薬っぽい後味が残りますが、直径8ミリと小さめで問題なく飲めます。
- 会社・代表者の信頼性
小林製薬の「葉酸 鉄 カルシウム」にて評価済みのため割愛。
- 製造・検査体制
小林製薬の「葉酸 鉄 カルシウム」にて評価済みのため割愛。
- 原材料、添加物の信頼・安全性
粉末還元麦芽糖、デンプン、デキストリン、ビタミンC、結晶セルロース、ステアリン酸カルシウム、シェラック、葉酸、ビタミンB12
小林製薬の「葉酸 鉄 カルシウム」との違いですが、鉄とカルシウムの栄養強化剤(クエン酸第一鉄ナトリウム、未焼成カルシウム)が入っていないのに加えて、ビタミンB6も入っていません。栄養成分は「葉酸 鉄 カルシウム」より劣りますので、原材料に占める添加物の割合がその分高くなっているということです。
ただし、「葉酸 鉄 カルシウム」のレビューでお伝えしましたとおり、着色料・香科・保存料は不使用で、若干気になるのが結晶セルロース、生理的に気になるのがシェラックくらいで、危険性は低いです。
結晶セルロースが少し気になるのと、栄養成分が「葉酸 鉄 カルシウム」より低いです。
- 配合成分の過不足
小林製薬の葉酸は、鉄が配合されていませんので、妊活開始~妊娠初期までの葉酸サプリとして成分チェックしていきます。( )内は妊娠初期の量。
小林製薬葉酸 推奨摂取量 平均摂取量 耐容上限量 判定 葉酸(μg) 480 640 243 1000 ビタミンB6(mg) 0 1.2(1.4) 0.95 45 ビタミンB12(μg) 2.8 2.4(2.8) 4.3 なし ビタミンC(mg) 110 100(110) 69 なし 鉄(mg) 0 6.5(9) 6.5 40 カルシウム(mg) 0.32 650 430 2500 葉酸の種類は、モノグルタミン酸型の葉酸(合成葉酸)です。「葉酸 鉄 カルシウム」同様に、他の葉酸サプリメントよりも葉酸が80μg多く、480μg含まれています。妊婦の食事での推奨量をサプリメントのみで満たすことができます。
ですが、厚生労働省がサプリメントでの摂取を推奨しているのは400μgです。勝手に超えた量をサプリで飲むのはおすすめしません。その超過分を他の栄養素でもっとカバーしてほしいところです。
また、葉酸との相乗作用が期待できるビタミンB6は配合されていません。細胞内の核酸やたんぱく質を合成するビタミンB12は含まれていますが、ビタミンB12をうまく機能させるには伝達物質を生成するビタミンB6も必要となります。
結局、ビタミン類はすべて繋がっていて、それ単体ではなくて、複数のビタミンが相互に助け合うことで効率的に機能してくれます。ビタミンB12とビタミンCは配合されていますので、及第点といったところですが、せっかくならビタミンB6も摂取したいところです。
さらに、妊娠中に不足する鉄は0mg、カルシウムも0.32mgという限りなくゼロにに等しい量しか配合されていません。1ヶ月500円ちょっとという激安価格で提供できるのは、こういった成分配合だからです。
葉酸がサプリでの推奨摂取量を微妙にオーバーしているのと、ビタミンB6、鉄が入っていません。カルシウムもほぼゼロです。
結論:安全性は高めだが、妊婦さんには物足りない栄養配合。
小林製薬株式会社の「葉酸」ですが、会社の信頼性、品質管理体制は折り紙付きです。添加物も香料、着色料、保存料は使われておらず、危険性が気になる添加物は使われていません。「結晶セルロース」もかなり厳しくチェックしたら気になる程度で、普通に摂取する分にはさほど気にする必要はありません。
しかし、葉酸がサプリの推奨摂取量400μgを超えてしまっています。また、ビタミンB群として葉酸と一緒に配合して欲しい「ビタミンB6」や、妊娠中期以降の大幅付加15mgはもちろん、妊娠初期でも2mgの付加が推奨されている「鉄」が含まれていません。
これらを食事でカバーできるのなら良いですが、鉄は妊婦さんの中でも特に不足しがちの栄養素です。鉄不足で鉄剤を医師から処方される妊婦さんも多いですが、「胃が痛くなる」「気持ち悪くなる」など、副作用がきつくて悩む人も多いです。
そのため、サプリメントで補いたいところですが、鉄単体のサプリメントを摂取してしまうと、余分な添加物を摂取することになりますので、なるべく「マルチビタミン・ミネラルタイプ」で一つまとめて摂取するのがおすすめです。
そして、カルシウムも0.032~0.32mgという超微量しか含まれていません。カルシウムは牛乳やヨーグルトで手軽に摂取できますので、「カルシウムは気にする必要ないのでは?」と思うかも知れません。
ですが、ここで重要なのはサプリメントに占める賦形剤(有用成分の量が少ない場合にカサ増しのために使われる添加物)の量です。カルシウムを入れることで、何の栄養にもならない賦形剤の代わりに、体に必要な栄養素で大幅に補うことができるのです。
他社のサプリメントの価格を見てもそうですが、このカルシウムの量で価格に差が出ます。栄養強化剤よりも賦形剤を入れたほうが安くなりますが、サプリメントは栄養補助食品です。添加物を補助しても意味がありませんので、体の栄養になる原材料(栄養素)でサプリメントを形成して欲しいところです。
ということで、妊活中、妊娠中ならもっと栄養バランスの良いものや必要な栄養素が一緒に摂れるサプリメントをおすすめします。
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