産院選びには色々なポイントがあります、自宅(実家)からの距離、食事内容、費用、口コミでの人気度合いなど、そう簡単には決められません。そこで、産院がなかなか決まらない人のために、どのような基準で選び、実際どうだったのかを実体験を元にお答えします。
産婦人科病院は医師のレベルが高く、サービスも豪華
マヤ(1979年生まれ/子供3人/看護師)です。私は1人目は分娩施設がある個人病院でしたが、2人目と3人目は産婦人科病院を選びました。豪華な気分を味わいたかったからです。
個人病院は大部屋だったので周りに気を遣った
●横田マタニティークリニック(群馬県前橋市)
1人目は分娩施設がある個人病院を選びました。家からとても近いので、一人でも通えると思ったからです。また、患者は妊産婦さんがほとんどですので、総合病院のように色々な病気の人がいません。感染症などの心配もあまりないのも決め手でした。
実際に利用してみると、古い病院の大部屋だったので、赤ちゃんが泣きだすと慌てて起き、神経を使いました。また、初めての出産にも関わらず授乳指導が少なくて、とても悩んだ入院生活でした。
●佐藤病院(群馬県高崎市)
2人目は産婦人科病院を選びました。引っ越したこともあり、以前の病院は通えないこともありますが、看護ケアが行き届いていることや、施設がホテルのようにきれいなところを選びました。
産婦人科病院はLDRでとても楽
実際、清潔感あるきれいな施設というだけで気持ちが良かったです。出産時もLDRという陣痛、出産、回復まで同じ部屋でできたのでとても楽でした。個室も使いやすく、シャワーもついているので、誰に気兼ねなくゆったりとした時間が過ごせました。
3人目も同じ産婦人科病院を選びました。2人目のときに入院生活がとても楽しく、幸せな時間が過ごせたからです。入院生活の中でエステも付いていて、今回も自分にご褒美をいただきました。入院中とは思えないくらいの施設で、食事も展望フロアで赤ちゃんと一緒に楽しめるようになっていました。今となってはあの時間が宝物です。
頑張った自分にご褒美という気持ちで選ぶ
結局、産院は選びは、基本的な設備が総合病院と変わらない産婦人科病院がいいと思います。万が一のことが起こっても、近くの総合病院との連携は出来ていますので安心です。
また、お産の専門病院ということもあり、医師の専門性も高いです。見てきた患者数は他の病院より群を抜いている点でも安心できます。病気で入院するわけではないので、豪華で至れり尽くせりの施設で、頑張った自分にご褒美を!という気持ちで選ぶと良いと思います。
バースプランをしっかり練ったら自宅出産が最高
ヨカっち(1976年生まれ/子供4人/自宅出産)です。私は私は総合病院も産婦人科病院も利用しましたが、一番良かったのは助産師さんによる自宅出産です。病院では叶わない光景を味わえたからです。
総合病院の印象は「医療施設で産んだ」
●厚木市立病院(神奈川県厚木市)
1人目の出産は総合病院を選びました。妊娠初期は地元の産婦人科病院に通っていましたが、義母が好意で里帰り出産を勧めてくれたので、そこの病院にしました。総合病院の印象は「医療施設で産んだ」という感じです。お産や授乳のやり方は教えてくれますが、それ以上のポリシーはありませんでした。
家から近い産婦人科病院に満足
●秋葉病院(茨城県古河市)
2人目の出産は地元の産婦人科病院を選びました。理由は家から一番近かったからです。二歳の上の子がいましたので、出産や産後の入院のとき、すぐに来られるようにと思ったのです。利用した感じも良かったです。
立地で選びましたが、内容も充実していて、出産直後から母子同室、看護スタッフも母乳指導などのケアに熱心な産院でした。満足いく出産でした。
3人目も2人目と同じ地元の産婦人科病院にしました。2人目と同じく、平和に出産できました。ただ、この妊娠期間中に、自宅出産が自分のいる土地でも可能だと知り、よりよい出産について考え始めました。
助産師さんによる自宅出産は家族みんなが幸せ
そして、4人目の出産は助産師さんによる自宅出産を選びました。理由は自宅で出産したかったからです。バースプランというものを初めて意識して考えました。「家族みんなが幸せな出産」を考え、自宅で新しい家族を迎えられたら素敵だな、と思いました。
実際、想像通りの出産が叶いました。リビングで、パパや助産師さんに励まされながらの出産。そして夜の3時、生まれたての赤ちゃんを「わぁー!」と眠気も覚めて喜ぶ上の子供たち。病院では叶わない光景です。入院もしませんから、その日から赤ちゃんは「家族」としてお家で暮らせます。
満足度は自宅出産が一番。どのように産みたいかが重要
結果的な満足度では、私は自宅出産が一番でした。でも、産婦人科病院にしかなかった良さもあります。もし、難産になっていたら、総合病院が良かったと思うのかもしれません。
ということは、私がおすすめ出来るのは特定の施設ではなく、「施設を選ぶ前に自分のバースプランを確認する」ということです。「どのように産みたいか」によって、自分に合う施設は変わってくるはずだからです。
万全な医療設備体制、ママ支援プログラムの充実性、母乳育児をする・しないなど、ポイントは色々です。ベストな出産のために、ぜひ自分だけのプランを思い描いてから、選んでみてほしいと思います。
痛みに弱い私は助産院だけは頭になし
ひろちゃんママ(1972年生まれ/子供1人/42歳初産&管理栄養士)です。私は私は産婦人科病院を選びました。ベテランの女医さんが多く、安心感があったからです。
分娩があまりに痛く、助産院にしなくて良かった
初産で40歳を過ぎていたため、対応してもらえる個人病院や助産院が近くにありませんでした。そのため、近くにある総合病院か、産婦人科病院か。この2つしか選択肢がありませんでした。
助産院は自然に任せた出産を目指しているので、痛みに弱い私は最初から助産院で産むことは頭になかったです(無痛分娩を最初は希望していましたが、無痛分娩対応の病院ではなかったため、諦めました)。
実際、分娩があまりに痛かったので、「もう駄目です!切っても良いので、赤ちゃんを出してください!」と先生に泣きながら、訴えて出産しました(笑)
女医さんを指名できる産婦人科病院を選択
入院金額の安い総合病院(車で10分くらい)でも良かったのですが、男性の医師が多い、授乳の教育方法がスパルタ、病室が大部屋しかないことを区内の保健所の母親教室で聞いていたのが理由で、選択しませんでした。
結局、結婚してから不妊治療を見越して受診していた産婦人科病院を選びました。ここは、女医さんの多い不妊治療が有名です。男性の医師は嫌だったため、検診はいつも女医さん指名でした。ここの産院はベテランの女医さんが多く、安心感がありました。
管理栄養士でも参考になった食事メニュー
実際、妊婦対応のヨガや母親教室が無料で開催されていましたので、何度か参加しました。出産以外のサービスがあったので、参加してわからないことを聞けたのが良かったと思います。
分娩施設がある個人病院は、食事内容が豪華だと聞きます。一方、私が入院した産婦人科病院では、産んで疲れた体(出血がひどくて点滴しました)に適した野菜が多めのバランスの良い、やさしい食事でした。退院したあとの食事の参考にもなり、私にとってはとても良かったです。
自宅から近くて本当に良かった
また、自宅から車で20分以内に行けたのが本当に良かったです。なぜかと言いますと、陣痛が始まってから主人の車で病院に向かったのですが、車の中で座った状態で陣痛の痛みに耐えるのが、ものすごく辛かったからです。
陣痛時、主人が自宅にいたので良かったのですが、もし1人だったら、タクシーを呼んで入院の手続きや荷物を運んだりするのは、とても辛かっただろうなと思います。
結局、産院は産婦人科病院がベストだと思います。専門の医師が大勢いて、何かあった時に医療行為も受けられるため、多少のリスクを抱えた妊婦を受け入れてくれます。出産以外のサービスもある病院も多く、アットホームな感じもあるためおすすめします。